故人と同じ敷地内に住んでいた親戚から遺品整理を手伝ってほしいと言われ、何度か一緒に作業をしたのですが、最初にまず捨てるものとまだ使えそうなものを仕分けし、その地域のゴミ出しの事まではよく分からなかったので、処分はお願いするねと言って一度目の作業は終了しました。
しばらくしてもう一度訪ねると、捨てておいてねと頼んだものが当然のように置いてあるばかりか、またそれを仕分けしようとするという事が続き、いつまでたっても片付かないだけならまだいいのですが、行く度に「いつも何もしないで帰るから全然片付かない」というようなことを言われ、どうすればいいのかと大変困りました。
最初は、思い入れがあるものがあって捨てられないのかな、と心配していましたが、まだ使えるものを捨てたくないという思いの方が強いようで、よく持って帰れと勧められていました。
個人の肌着などだったので初めは断っていましたが埒が明かないので、持って帰って自分で捨てるようにしました。まだ着られるような服なども、徐々に持って帰れといい始め、なるべく持って帰るようにしていると、何でも持って帰る奴だと言われるようになりましたが、何か言っていないと不安なのだろうと割りきるようにしています。
遺品の整理となると、遺族はそれぞれにいろんな感情が流れるものなのだと思います。
心無い言葉に苛立ちも覚えますが、何ヵ月時が経とうと、やっぱり互いにどこか平常心ではないのかもしれません。
ヒト一人を亡くした悲しみがそうさせるのだと冷静になって、時には距離を置くことも大切だと感じました。