ずぼら人間の引越し 〜ベッドの廃棄〜

仕事の関係で手狭なワンルームに引越すことになり、これまで使っていた家具を断捨離しなければならなくなった。ただでさえ計画的に行わなければならない引越し作業。

 

頭ではわかっているのだが、なかなか進まない片付け。気づいた時には退居日が数日後に迫っていた。そこではたと、取り残されたベッドの存在に気付く。

 

手狭なワンルームに置くには大きすぎる。廃棄しなければ。と考えつくのが遅すぎた。市の粗大ゴミの廃棄方法を調べると、2週間前には予約が必要とのこと。

 

すでに時間切れである。なんてことだ、引越し先に持っていくしかない。引越し料金を浮かすために引越し業者にも依頼せず、頼れる友達を総動員して自家用車での引越しである。

 

なるべく無駄な荷物は減らしたい。そんなところにこの巨大なマットレス、木製の枠組み。無駄以外の何物でもない。大きくもないワンボックスカーに半ば無理やりに解体したベッドを積み込み、いざ引越し先へ。

 

不幸中の幸いとでもいうか、引越し先には小さなワンルームに不釣り合いに大きな庭がついており、運びこんだベッドの枠組み、重たいマットレスをそのまま新居の庭に放り出す。

 

そして他の引越し作業も完了し、一息ついてその日は眠りにつくと、次の日の朝、窓の外からは強い雨音。そうっとカーテンを開けると、雨に打たれ、無惨な姿になった、元ベッドが…。

 

引越し作業を終えた次の日にしたことは、まさに粗大ゴミと化したベッドの回収予約。ずぼらな人間の引越し作業は、このように次へ次へと持ち越され、後を引くのである。

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