ゴミ収集所にずっといる当番のお爺さん

うちの近所は、ゴミ収集所でのカラスの被害が多いため月替わりで近所の人が交替で当番になり、ゴミをみんなが出し始める前に、ゴミ収集所にカラス除けの網を準備し、ゴミ屋敷の人気掃除業者が来た後片づけるという事をしています。
先月の当番が強烈な人だったのです。70代くらいの定年を過ぎたお爺さんです。昨年奥さんを亡くして、枚方で親族のみでの家族葬を終えたと聞いていました。最初は月の初めいつゴミ出しに行ってもこの人いるなあという感じでした。それは雨の日も全身レインコートを着て、トングを持ってゴミ収集所にいました。ふと家のダイニングの窓からゴミ収集所を見るとずっとその人はいました。そうなんです。ゴミ収集車が来るまでの約2時間くらいの間ずっとゴミ収集所にいるんです。いるだけならまだしも、どんどんそのおじいさんはパワーアップしていきました。ある日、お爺さんが自宅で見本を作ってきて「生ごみを出すときはこのように新聞紙で見えないようにしてください」とか「生ごみはゴミ袋の真ん中の見えない位置に入れてください」とかのアドバイスが始まりました。その後、ゴミの網の中に入れる入れ方が良くないとか、ゴミ袋をじっと見て色々忠告を言ってきました。
最初は当番とはいえ熱心な人だなあと思っていた近所の人も毎回の細かい指示に、ずっとお爺さんがゴミ収集所にいればカラスは来ないわとうんざりしていました。正しいことを言っているとは思いますが、人の家のごみの中身までじっと見るのは嫌です。今月になり当番が変わりほっとしました。

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